岩田穂「てくてく山歩記(やまあるき)」〜井原山(標高982m)
最初は、登山の何が面白いのか、分からなかった…
糸島に移住して40年余り。
まわりには沢山の低山があります。
当初は、登山とか全然興味はありませんでした。
奥さんが地元の登山クラブに参加して、グループで遠出の登山をしていても、「登山のどこが面白いんやろか?」と、思っていたほどです。
長く建築・内装工事関係の仕事に従事して家族を養い、昭和の人間としては御多分に洩れず「仕事人間」でした。
60歳を超えたあたりから「プライベートの時間をもう少し充実させたい」と思い立ち、軽くウォーキングを始めました。
このウォーキングが思いの外、楽しく、普段車で走る道でも、歩いてみると時間がゆっくりと流れて、新しい発見がありました。
風を感じ、香りを感じ、知っている街並みが、新しい街に見えてきます。
それで、色々なウォーキングに参加するようになって、少し大げさですが、
「生きているんやぁ」
「健康なんやなぁ」
と、実感できました。
恋人に会う時のような「わくわく感、ドキドキ感」が堪らない!
ウォーキングを始めて2年くらいしてから、脚力をもう少し鍛えたいと思い、近くの山に登り始めたのです。
登山の道具は何一つ持っていなかったので、奥さんが使っていたザックやストックを借りて始めました。
山で出会った人に、色々情報をいただき教えてもらいながら、少しずつ慣れていきました。
日帰り登山なので、大したものは必要ありませんが、それでも少しずつ用具や道具が増えましたね。
春は、新緑の新鮮さ、春のさわやかな風
夏は、渓谷のせせらぎ、木々の間を通りぬける緑の風
秋には、木々の紅葉、肌寒い風
冬は、透き通った空気、肌に刺さる寒風
同じ山でも、季節によって異なる顔を、山は見せてくれます。
登山中は、ツラい、キツい思いをしていても、山頂に立った時の気分は、いつも爽快です。
山頂での、おにぎりや缶詰め、インスタントカレー、カップ麺等々、大したものは用意しませんけど、疲れた体と爽やかな風で、とてもおいしく感じるのは、本当に「ふ・し・ぎ」。
「あの景色にまた出会いたい!」と思って、まるで恋人に会う時のような「わくわく感、ドキドキ感」が病みつきです(笑)
私は、現在もリード・クリエーションで、工務担当として「店舗づくり」のお手伝いをさせていただいています。
長年積み重ねてきた、建築・内装工事の経験と知識を、若いスタッフに伝え、「店舗づくり」のサポートがスムーズに出来るよう心掛けています。
休日に山へ出掛けることは、私にとって「リフレッシュ」はもちろん、初心に戻り「生きること」を実感できる場です。
今後も、山で自然の風を感じながらリフレッシュして初心に戻り、リード・クリエーションの若いスタッフと共に「お店づくり」に励みたいと思っています。
私のブログでは、私が登った山の紹介を中心に発信します。
お仕事の合間のリフレッシュに、お役に立てれば幸いです。
「てくてく山歩記」〜山の紹介〜井原山(標高982m)
夏場の時期に、登るのは地元の井原山です。
標高982m。
井原山は、脊振山系の山で、地元の山好きからは「花の名峰」と親しまれ、水無口登山口から20分ぐらいの中腹に「オオキツネノカミソリ」の群生地があります。
「オオキツネノカミソリ」とは、狐のような花のオレンジ色と、カミソリのように細かい葉が特徴、高さ30センチメートルから50センチメートル程度に成長するヒガンバナ科の多年草です。
井原山は、九州でも最大の群生地で、開花時期は7月の中旬から下旬にかけた約10日間ぐらい。
毎年、県内外から多くの人がこの花を求めて登山に来られます。
土日になると、400~500人くらい。
平日でも、200~300人くらいの人が来られています。
オオキツネノカミソリの群生を初めて見たときは、あまりの美しさと壮観さに圧倒され、固まってしまいました。
群生地は、登山道の両側に30分ぐらい続きます。
本当に素晴らしいです。
今年も朝7時頃に群生地着いたときは、少し靄がかかっていてとても幻想的な雰囲気でした。
この時期にしか見ることができない「オオキツネノカミソリ」の群生を見に出かけられてみませんか。
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糸島市の「オオキツネノカミソリ(井原山)」の情報です。
周辺地図や開花情報もありますのでご参考までに。
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