店舗内装資材や設備の知識をもっと増やしたい!〜「福岡ハウズフェスタ」展示会へ行って来ました
6月18日(土)福岡国際センターで開催された「ハウズフェスタ」に行ってきました。
この店舗内装業界に入ってまだ間もない新人の私、内田美樹が展示会に行っても、右も左も分からないものだらけで意味がないのでは?
とは思いつつも、そこは一にも二にも経験。
リフォーム・新築問わず「住まい作りのヒント」を提供しているとのことで、「店舗づくりのヒント」や「内装・外装マテリアル(材料・素材)の知識の向上」になるのでは?
と考え、会社の皆の協力のもと業務の合間を縫って行かせていただきました。
展示会場は、国内有数の住宅建材・設備機器・家電製品80社超のメーカーを一堂に集め、資材や住宅設備機器メーカーの新商品や注目商品の展示会だけあって、大勢の人々で賑わっていました。
※後で調べたところによると、2日間で8600人が来場したとのこと。
このような展示会を訪れるのが今回初めての私は、少し圧倒されてしまいましたが、皆の協力のもと業務時間中の合間を縫って来ているのと、会社に戻ったら、スタッフ皆で共有できるようにしっかり報告しなければいけないので、勇気を出して会場内に足を踏み入れました。
建築資材や木材加工品に関する地元メーカーのほか、クリナップやタカラスタンダード、TOTO、パナニック、LIXIL、リンナイなどなど各種住設機器メーカーも含め約100社が出展、とのこと。
その他、通気断熱WB工法や省エネに関する資材の展示などもあり、どの展示ブースも私にとって新鮮で興味の湧く展示会で、一つでも多くの良い情報、新しい情報を持ち帰って皆と共有したかったので写真を撮りまくりました。
今回のブログでは、展示会で私が特に気になった内装材や展示ブースをいくつかご紹介したいと思います。
最初に目に付いたのは、やはり「木材」を使った製品です。
「床」「壁」「天井」、各々の木材を使用した内装材が展示
照明を照らすと陰影が綺麗に写し出され、つい手を触れたくなるような「木彫り」の木板が並ぶ展示ブース。
思わず手で触っていたら、「一回触ると1万円ですよ!(冗談)」と担当者に冗談で話しかけてもらい、親近感を感じながら商品説明を聴かせてもらいました。
この「木彫り」の板を製造しているのは、熊本県に本社がある大和銘木(やまとめいぼく)という木材加工会社です。
「木彫り」の種類によって、光の陰影が面白く綺麗な模様で見入ってしまいました。
居酒屋さんや料亭などの個室、洗面所の壁面演出、または、和風と言わず、ナチュラル風やリゾート風などリラックスしたいスペースの、雰囲気づくりや演出に使用することも出来ますし、看板などに使用すると、照明により写し出された陰影でお客様を楽しませる個性的な演出が出来そう…
やはり木加工製品は、空間づくりの基本だと思いますし、店舗づくりに於いてもお客様に求められるイメージはもちろん、デザイン次第で様々な使い分けができ、ご提案の幅も広がるので是非深掘りしたい材料だと改めて思いました。
大和銘木さん以外の木材加工会社にも、床、壁、天井、各々の内装材料が展示されてあり、木材を一部だけでも使い、高級感だけではなく安心感もあり、見ていて面白いし勉強になりました。
エコロジー建材を使用した新しいタイプの「ルーバー」
エア・ウォーター・エコロッカ株式会社さんの展示ブースでは「ルーバー」が目に付き、ご担当者にお話しを伺いました。
独自開発されたエコロジー新素材「エコロッカ」は、木材とプラスチックそれぞれの優れた特性を兼ね備えたエコロジー建材。
新しいタイプの「木材・プラスチック複合材」として、デッキ材、ルーバー材、ウォール材などとして、公共施設を中心に学校や商業施設などさまざまな場所で利用されています。
「ルーバー」とは、壁面や天井の開口部に縦横に板を並べてつけたもので、主に日除け・雨除け・通風・換気・目隠しを目的に様々な場所で使われています。
一般的なルーバーの素材は、主に天然木、アルミ、ガラスなどがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
今回展示されていたルーバーは、柔らかな木の風合いを実現した「エコロッカ」により、「本物の木」ではないけれど、触るとサラサラして気持ち良い。
ご担当者にお話しを聞くと、「エコロッカ」は高い遮熱性(日射を吸収しないように反射すること)・耐紫外線特性(太陽光・紫外線や温度の変化によって変形・変色・劣化等の変質を起こしにくい性質)があるため、プールの外の床材や通路床材にも使用でき、アルミを曲げる技術で野外の椅子やベンチのデザイン性の高いものも手掛けているそうです。
グランピング施設や野外の遊園地、公園など人々が集まる場所で、「コロナに気をつかわずに過ごす空間づくり」に役に立ちそうな素材だと思います。
店舗や施設だと、例えば店舗ファサードや外装壁面、店舗窓などに「日除け」や「通風」、「目隠し」という『機能性』、外装で使用するための『耐久性』に加え、「木」の温かみや雰囲気でナチュラルイメージの『デザイン・演出』として使うこともできます。
人が「欲しい!」と思う物をつくる
「住まい作りのヒント」がテーマの展示会だけあって、キッチンのコーナーも充実していました。
「既製」のキッチンですが、カウンターの一部々々に施された「取っ手」のデザインや素材は、スタイリッシュでカッコイイのはもちろん、使い勝手が良さそう。
カウンターの後部も全面に使用でき、見栄えもスッキリ!
これは、主婦歴の長い私でも欲しくなるキッチン。
これまでのお客さんの全ての声を形にしたのでは?と思わせる導線設計されていました。
「人が「欲しい!」と思う物をつくる」ことが大切なんだなぁ、つくづく感じたコーナーでした。
コロナ禍、withコロナに対応する製品
三菱電機の展示ブースでは、独自開発している空気清浄技術「ヘルスエアー機能」を使った天井埋め込みタイプの空気清浄機が展示されていました。
コロナ禍で、人々が集まる店舗や施設では、空気の入れ替えや循環なども大きな課題となっています。
その多くは空気清浄機を設置されていますが、床置き型の空気清浄機では場所をとってしまうデメリットもあります。
特に小さなスペースで営業されている飲食店や美容室では、出来れば床置きしたくないですよね。
こちらのブースで紹介されていたのが、空気清浄機を天井や壁に埋め込むことが出来る「循環ファン」。
天井や壁に設置することで、床スペースを有効活用でき、接触して転倒する心配もなく動線を確保できます。
窓がない飲食店や美容室、エステサロン、薬局、オフィスや学習塾、ショールームなどでお客様に安心いただける環境をご提供できるのではないでしょうか!
人々が集う店舗や施設を安心に、そして居心地の良い空間にするためにどのようにしたら良いか、デザインはもちろん機能性も一緒に考える、そんな商品を探求して商品開発しているんだなぁ…と思わせる展示ブースでした。
後日、社内で展示会場の感想など報告する機会があり、見てきたこと、話しを聞いてきたこと、「店舗づくりのヒント」や「内装・外装マテリアル(材料・素材)」に役立つことなど報告させていただきました。
社内には展示会に出展していたメーカー各社のカタログはほとんどある、とのこと。
幅広いメーカー、類似した製品の違い、施工までした場合の付属品の費用などなど様々な方向で、もっと知識を深めなければならないことを痛感しました。
これからも「店舗づくり」、「内装・外装マテリアル(材料・素材)」のアンテナを常に張り巡らし、新たなメーカーや新商品の情報収集等コツコツと増やしていく努力をしていこうと改めて思いました。