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店舗開業-経営者インタビュー

KAMOMEYA店舗開業ストーリー

TAKOYAKI STAND カモメヤ

プロフィール

店舗名:TAKOYAKI STAND カモメヤ
住所:福岡市早良区南庄4-5-1
氏名:明石 光太郎
業種:飲食店(たこ焼き屋)
開業年月日:2025年7月3日
Instagram:https://www.instagram.com/kamome_ya_2025/

KAMOMEYAファサード

開業しようと思ったきっかけ

60歳から自分なりの理想の人生を歩みたいとの想いから、安定した再雇用の道は選ばず、59歳で退職し飲食店を目指すことにしました。
開業のきっかけは、単身世帯が多い時代において、女性一人でも居心地が良く、一人でもふらっと立ち寄れて、昼呑みもできる、そんな店を作りたいと考えたことです。
飲み屋メニューを避け、たこ焼き屋としたのは、子供から年配の方まで、お酒を飲まない方でも、一人で気軽に入店しやすくするためでした。
そして、そうしたお客様との何気ない触れ合いこそが、自分が最も望んでいたことです。

LEAD CREATIONにたどり着いた経緯

たこ焼き屋であっても、清潔感があり衛生的なお店を作りたいという想いがありました。
その観点から、福岡・大阪・東京の店舗を視察しました。
その中で強く印象に残るお店が福岡にあり、調べていく過程でLEAD CREATION社に辿り着きました。
メンター的な役割を引き受けてくれることを期待してお世話になることを決めました。

開業前にしたことや思いなど

振り返って思うことは開店までにいろんな場面で時間・資金・気力・体力・決断といったエネルギーが必要だったということです。

例えば・・
・物件の選定(自分で探せますか?立地・間取り・業態との相性など判断できますか?)
・物件への投資(100点はおろか60点くらいの物件に数百万円投資できますか?)
・開業計画書作成(自分の思いを資料にうまく表現できますか?)
・融資申込・審査(申請書類や提出資料多数です。融資不可の場合どうしますか?)
・物件改装(こだわれば工事費用は増えていきます。妥協ラインを引けますか?)

LEADさんや家族と相談し、最終的に自己責任で決めることになります。

工事期間中の心境など

一つ目は、工事過程の撮影です。
SNSへの投稿を目的に、定期的に店舗を訪れて撮影を続けました。
振り返ると、とても楽しく、良い時期だったと感じています。

二つ目は、メニュー看板の露出です。
看板完成後はシャッターを下げず、常にメニュー看板が見える状態にしました。
結果として、これがオープン時の集客につながり、チラシは不要でした。
工事中から看板の前でメニューを覗く方の姿を見ており、その時点で一定の手応えは感じていました。

オープン準備期間中の心境など

最も悩んだことの一つが、友人・知人への告知でした。
結果的には、オープンから約1か月後に伝える判断をしました。
オープン直後の慌ただしい時期に来店してもらいたくなかった、というのが正直な理由です。
また、不思議に感じたのは、親交の深さと来店の時期や頻度は必ずしも一致しなかったことです。
加えて、可能であれば備品(例えば時計など)はすべてを購入せず、友人に譲ってもらう、あるいはお願いするというのもおすすめです。
多くの人がお店作りに関わることで良い空間が生まれるのではないでしょうか。

たこやき
IMG_0164.JPG

オープン当時のこと

まずは家族への感謝に尽きます。
今振り返ると、想像を超える数のお客様にご来店いただき、正直「なぜここまで来てくれるの?」と思う場面もありました。
家族の協力がなければ、営業を続けることは確実に不可能でした。
同時に、振り返ればあり得ない失敗も数多くありました。
その都度、間違いは正直にお伝えし、多くの方からお許しをいただいてきました。
SNSでも数か月にわたり、「ご迷惑をおかけしたお客様、申し訳ございません」と謝罪を続けていました。

オープンしてから現在までのこと

一番にお伝えしたいことは、お店が安定するまでには、時間がかかると言うことです。
その間、「お店が続いている」「存在している」こと自体が何より重要です。
続けていれば、そのうち良い風が吹くこともあると信じて、踏ん張っています。
そのための「生存対策」が大事で、以下はその実例です。

・実家でもしくは実家の一部で開業(家賃なし)
・親族が借りた物件の一部を他業種で利用している(家賃少)
・他店の一部を間借り(家賃少)
・昼の時間帯に店舗貸出(副収入)
・潤沢な運転資金(羨ましい)
・パートナーに稼ぐ力がある(羨ましい)
・複合業種(カフェ+占い ・物販併設等)
・野菜を自家栽培(仕入コスト圧縮)
・ダブルワーク(平日はアルバイト・週末店舗等)
・ワンオペ(人件費圧縮)
・店舗改装にお金をかけすぎない(深く反省)
・年金で補助する(60歳以上限定)

今後の思い

昨今の飲食業は、原価上昇・人手不足・可処分所得の減少・外食頻度の低下が重なり、厳しい状況が続いています。
その中での生存戦略として重要なのは、「本業+α」の複合収入を持つことだと考えています。
もはや複合収入は有利な選択肢ではなく、継続のための前提条件になっていくのかも知れません。
可処分所得の減少という観点から、この流れは今後、他業種や会社員にも広がっていく可能性があります。

最後に私見として、ワンオペ飲食店、低単価商品、住宅地立地、高年齢という私の条件でのお話になりますが、
もちろん集客や売上は不可欠なものです。
ですが、そこに過度に執着することで、経営や現場に無理が生じる場面があるのも事実だと感じています。
具体的には、
・景気や天候、曜日など外部要因に収益が左右されやすい点
・年齢的な制約もあり、繁盛そのものが体力的な負担になり得る点
・集客や販促に一定の時間や労力を割かれる点
・過剰なサービスが常態化し、結果として収益性を下げてしまう点

私が大切にしたいのは、無理に人を集めることではなく、来てくれたお客様にきちんと向き合うことです。
本業以外の収入があることで、心に余裕が生まれ、このような商売のやり方が成立すると考えています
そうなれば、お客様との関係もより対等に近くなり、集客やサービス、無理な期待等に振り回されにくくなります。
その結果、店側は本来やるべき仕事に注力でき、本来不要だった要素が整理され”良いお店”に近づいていくのではないでしょうか。
少なくとも自分は、その方向を目指して活動しています。

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