お店づくりには「コンセプト」が大事!…とは言え、「コンセプト」って何?
お店づくりの「Concept(コンセプト)」とは
「concept(コンセプト)」とは、「概念」や「観念」を表す言葉で、単なる目的ではなく、ブレることのない基本的な方向性を意味します。
「お店づくり」に関する「concept(コンセプト)」とは、その店舗に込めた意図・目的・想い等、全体を貫く、「基本的な考え方」のことです。
貴方のお店のプランやデザインを作成するために必要な「情報」や「想い」を、店舗づくりに携わる関係者(家族・お客様・融資先・デザイナー・施工業者さま、設備業者さま、仕入れ業者さま等)に、同じ言語や画像で共有していく為に必要なモノです。
お店づくりは、たった一人では作れるものではなく、多くの専門業者、関連業者、専門職の職人さんの知恵と技術で作っていきます。
各々がその道の「プロ」であり、普段は仕事の考え方や進め方、取り組み方など多種多様で異なる部分は多いのですが、一つの案件の依頼を受けた際は、そのチームの一員として「条件」に合わせて、行程を進める必要があります。
その「条件」の最たるものに、案件の「コンセプト(基本的な考え方)」があり、コンセプトを基に「チーム」を作っていくことが最適です。
そうすることで、普段はバラバラのチームがひとつの「目的・目標」にまとまり、店舗づくりの「方向性」を共有することができます。
また、「コンセプト」は、ご本人の想いや考えの「基本」となるものですから、迷った時の「旗印」となります。
コンセプトを作成してから、お店をオープンするまでの期間は、決して短いものではありません。
早くても3〜4ヶ月、半年、1年程度掛かることもありえます。
その期間に、様々な問題・課題に直面することもあるのですが、そんな問題・課題を解決するための策を「判断」して「決定」し、各々専門家に「依頼」することが、重要な仕事のひとつになります。
判断や決定する際に大事なことが、旗印となる「コンセプト」です。
問題・課題に直面した際に「コンセプト」に立ち戻ることで、頭の中が整理され、結果、判断の誤りを減らすことができます。
お店は心地良い場所であって欲しいし、愛されて欲しい…だからコンセプトが大事!
私はいつも「お店作りは、ひとつの物語の始まり」と思っています。
独立して「お店を出そう!」と思った時から始まる物語。
この物語の主人公は誰?
どんな人たちとやる?
どんな目的で?
どんな風景で?…
そういった構想を何度も何度も考えることで、自分自身がお店に対して「どう考えているか」の整理が出来ていきます。
「どう考えているか」を、店作りを共にしていく人たちと共有していく作業。
その作業こそが、コンセプトとなっていくのです。
言葉でなくても、大好きな絵だとか、照明ライトや椅子などの機材や家具でも良いのです。
気に入っているソファが置いてある「お店の風景」を想像してみる。
その風景が、作ろうとしているお店のお客様層と合っているか?は、デザイナーさんに相談してみましょう。
丁寧に調整してくれるはずです。
自分が好きなモノ、
これだ!と思うモノ、
色・形・音楽…
何でも良いのです。
そう考えていくと、「お店づくり」が楽しく思えてきませんか?
お店は心地良い場所であって欲しいし、愛されて欲しいのです。
だからこそ、まずは貴方が店作りを楽しんでください。
ワクワクしてきたら、こっちのものです。
楽しんで「こんな店にしたい!」と、
そのコンセプト(基本的な考え)をデザイナーやお仲間に伝えましょう。
それが出来ると、きっと貴方が思い描く素敵なお店となっていきます。