2号店の店舗開業・出店物語〜FUKUOKAピアノ教室様ー前編ー
個性豊かな楽曲を学べる、FUKUOKAピアノ教室2号店の店舗開業
天神親不孝通りから脇道に入った路地のビル3階にあるFUKUOKAピアノ教室さんは、オーナーをはじめ複数の講師の先生が在籍されており、ピアノ初心者や、3歳〜70代の幅広い年齢の方が通われています。
主にクラシックなどを習う大手のピアノ教室とは異なり、生徒さんが弾きたい曲、例えばJ-POPなど、個性豊かな自分の好きな楽曲を学べるピアノ教室です。
楽譜は生徒さん自身が持参するスタイルで、都度のレッスン料(3千円〜)で受講可能。
「ピアノには興味はあるけど、ちょっと難しそう…」
「レッスン料も高いだろうから、自分にはできっこない…」
などと思われている方々には、チャレンジするチャンスですね。
その、FUKUOKAピアノ教室さん、生徒さんも徐々に増えてきて、天神校だけでは「レッスンが間に合わない」となり、オーナーは「2号店を出店をしよう!」と決意され、物件を探し始めたとの事です。
テナント探しが難航も、しっかりとした「ビジョン」と「行動力」で課題克服!
弊社にお問い合せがあったのは、直接ご本人からではなく、弊社がいつもお世話になっている不動産会社の担当者からの紹介でした。
「今度、うちの新築物件でピアノ教室の方が2号店を出すので、見積もりから対応できますか?」とのことで、お引き受けしました。
2号店開業のためにテナント物件を探し始めたのは良いのですが、やはりピアノ教室ですので「音の問題」を懸念されるビルオーナーが多く、入居自体がNGとなり易い業種です。
ですので、なかなか一筋縄では見つからなかったようです。
早速、ピアノ教室のオーナーに電話連絡を取らせて頂きましたが、丁寧にお話しして頂き、電話越しにお人柄の良さが伝わってきました。
後日、ご挨拶を兼ねて、天神校の内装を見させて頂くという事でお邪魔しました。
天神校は、路地の通りに面したビルの3階の1室で、一般の方が内装を見ても、何ら普通の部屋にしか見えない内装でしたが、もちろん防音工事はしっかりとなされています。
壁の内側に防音材の費用がかかっていることは、すぐに察しがつきます。
お打ち合わせの始めに、オーナーにこれからのピアノ教室の「ビジョン」についてお話しを聞かせて頂きました。
オーナーの「ピアノ」に対する想い、ピアノ教室のビジョンとは、
○従来のピアノ教室のイメージを変えたい。(ピアノをもっと身近なものに)
○博多の日常に溶け込む、博多の人々の“サードプレイス”
○ストリートピアノを設置
○待合室を交流会に使用(ピアノを通じてコミュニティの場に)
ざっと簡単に、大まかにご紹介していますが、奥深い内容が詰まったビジョンです。
お話を伺って、非常に感銘を受けました。
弊社は、個人オーナー様のお店づくりを得意としていますので、オーナーの「ビジネスに対する想い」を聞かせて頂いた以上は、全力で頑張る決意を固めた瞬間でもあります。
しかし、少々困った問題が発生しました。
オーナーが考える予算と今回の店舗づくりの概算費用に大きな開きが判明したのです。
私たちも詳細なプランはこれからなので、明確な答えを持たない概算の金額なのですが、防音壁の設置が必須なこともあり、オーナーの考える予算では2号店の店舗は作れないレベルの厳しい予算です。
当然費用は安い方が良いです。
しかし、なんとか、オーナーの想いを繋げたいと思い、弊社も丁寧に詳細をご説明して、金額を提示させて頂きました。
後日、オーナーより連絡があり、「その金額で銀行と話を進めてますので宜しくお願いします!」
なんとも行動力のあるオーナーだと感心しきり。
その行動力に応えるべく「全力で頑張ります!」と、即答していました。
オーナーの期待に応えられるよう「やるしかない!!」
ピアノ教室2号店は、博多駅から徒歩10分以内という好立地です。
天神校よりも博多校の方が都合が良い、という生徒さんも多いとか。
博多校は「完全スケルトン」で、広さは37.4㎡(11.3坪)畳に置き換えると23畳程度です。
その中で、ピアノを設置するレッスンルームを2部屋つくる計画です。
加えて、ウェイティングルームとトイレ、スタッフルームといった部屋の構成です。
コンクリートむき出しの空っぽです。
ここから店舗デザイン、レイアウト、内装の打ち合わせをさせて頂くのですが、私たちも聞き忘れが無いように確認する内容を事前準備してヒアリングを行います。
そして、概ねレイアウトの方向性を決めて、平面プランを作成します。
それが、↓こちらです。
同時にイメージパースもセットで。
この平面図やパースは、打合せの度に3〜4回つくり替えています。
今回の店舗へのオーナーの想いを「平面図やイメージパース」に表したものとなります。
これらの平面図やイメージパース、その他の資料一式を揃えたのちに現場着工と移っていきます。
着工して約2週間程度経過した状態がこちら
現況は、材料や工具などで雑然とはしていますが、画像の中の壁面のグレーのシートは、壁面に貼るプラスターボードとプラスターボードの間に挟み込むゴム製の遮音シートです。
この他にも「グラスウール」という(吸音)材料を壁の中や天井の上に入れて《防音性》を高めたりしています。
これらの施工をする事で防音性がかなり向上します。
今回は壁面と天井にこういった施工を行います。(1階店舗なので床の防音工事はありません)
遮音シートの上にプラスターボードを貼った状態がこちらの画像です。
現段階ではここまでですが、残りあと2週間でこのプラスターボードの上に壁紙を貼っていく予定です。(床も仕上げていきます)
続きは後編へ。
福岡の店舗デザイン・店舗設計・施工・独立開業支援を行う有限会社 リード・クリエーション。
福岡で美容室(ヘアサロン)・飲食店を中心に店舗デザイン・施工で35年の実績。
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