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独立・開業・お店づくり

あなたに合った独立・開業(スタートアップ)の手段はどれ?

独立・開業を思い立った時、「独立・開業(スタートアップ)の手段」について、考えたり調べたりした経験はあるでしょうか?

「独立・開業(スタートアップ)の手段」は、大まかに3つのパターンに分類されます。

開業を悩まれている方は、ご自身がどのパターンに当てはまるか、 参考にしてください。

まずは、下のどの考え方が自分の感え方に近いでしょうか?

A・B・Cのいずれかを選択してみてください。

 

 

 

A 個人事業、B 法人、C フランチャイズ(FC)のそれぞれのメリット、デメリットを解説しています。

参考にして、スタートアップ(独立開業)に向けて検討されてみてください。

 

A 個人事業主としてのスタートアップ

<メリット>

「個人事業」での独立・開業は、その名の通り、個人の事業主が全ての責任者となります。

少額資金で事業を始める事ができ、自身の判断で自由に決定できる事が最大のメリットと言えます。

また、事業で得た資金は、事業主個人のモノにできるので、資金運営も自由です。

そして、スタートアップ時の設立手続きも比較的簡単です。

法人に比べ会計処理もシンプルと言えます。

比較的手軽に始められるのは「個人事業」のメリットと言えます。(弊社のお店づくりで開業される方々は、ほぼ「個人事業」で開業しています)

時間と決定権が自分の意とする様にでき、サラリーマンでは味わえない「シアワセ」を感じる事ができるのは、最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

<デメリット>

「個人事業」は、事業で得た「売上」を、事業主本人の「所得」にできますが、所得が増えれば増えるほど税率が高くなります。

経費として認められる範囲も「法人」より狭い為、所得額によっては法人化した方が有利に働く場合もあります。

一般的に、所得が700万円から1000万円を超える場合は、法人化した方が節税しやすいと言われています。

また、「個人事業」の場合、従業員が5名未満ですと、社会保険への加入が義務化されないので、経営的にはメリットのように見えますが、求人などの面ではデメリットになることもあります。

さらに、2024年1月からは「インボイス制度」が開始となり、どんな小さな個人事業主でも「事業所番号登録」が振り当てられ、登録がない事業者には、免税が割当てられないと言う事が出てきます。

仕事を依頼・発注する側の会社が、事業所登録をしていない個人事業主には、仕事を出さなくなるケースが増えると予想されています。

 

 

B 法人してのスタートアップ

<メリット>

「法人」と一言で言っても様々な種類があり、最も一般的で独立開業(スタートアップ)に向いているのは「株式会社」です。

「法人」の最大のメリットは社会的信用度が高い事と言えます。

信用度が高ければ、銀行などの金融機関から融資を受けやすくなり、取引先との関係も良好になりやすいです。

金銭的なメリットも大きく、「個人事業」に比べて、事業所得が増えれば増えるほど、税金の負担が軽くなる仕組みがあります。

経費が認められる範囲も広いので、より節税が可能となります。

大きく事業を展開するビジョンをお持ちの方は、スタートアップの時点で、株式会社設立とされるのも一つの手段です。

<デメリット>

「法人」のデメリットは、「個人事業」に比べて、「全ての面でハードル」が高い事です。

設立時には、法に基づいた登記書類や社会の基本ルールをまとめた「定款」の作成が不可欠です。

手続きも煩雑になります。

設立後も社会保険支払い義務の為に従業員を雇うコストが高くなり、複雑な会計処理や多数の手続きが必要で、手間と費用がかさみます。

確実な売上や利益計画がなければ、会社を続けていく事自体が難しくなると考えて良いでしょう。

 

 

C フランチャイズ(FC)のスタートアップ

 <メリット>

「フランチャイズ(FC)」は、本部と呼ばれる「フランチャイザー」と、加盟店の「フランチャイジー」の総称です。

スタートアップで「フランチャイザー」になる方は、ほぼいないと思いますので、ここでは「フランチャイジー」のお話になります。

加盟店側の「フランチャイジー」は、FC本部との契約で商品やサービスの販売権を得られるシステムで、FC本部の指導などを受けて短期間で事業を始められます。

会社によっては、ケースバイケースのようですが、出店費用をFC本部が負担してくれるケースも少なくありません。

開業後もFC本部のサポートを受ける事ができますが、店舗にかかる経費や従業員などの人件費は加盟店の負担となります。

潤沢に資金が準備できない方や、「とにかく何でもいいから、出来るだけ早く独立開業した!」という方には良いかも知れません。

<デメリット>

加盟店側の「フランチャイジー」はFC本部に対して、加盟店としての加盟金・研修費・開業後の毎月のロイヤリティを支払う必要があります。

また、最大のデメリットは、「自由度」が「フランチャイジー」では得られないと言う事です。

FC本部で決められた「マニュアル」などで事業を進めていく為、「フランチャイジー」の独自性を発揮する余地は、あまりないと言えます。

創意工夫を得意とする方には、不向きなスタートアップの手段とも言えます。

 

 

大きく3つのスタートアップの手段を解説してきましたが、あなたはどの選択肢を選ばれるでしょうか?

それぞれにメリット、デメリットがあります。

今後の人生、選んだ事業をスタートさせ、生涯ずっと継続させる事を考えて良い決断をして頂けたらと思います。

ご参考になれば幸いです。

 

<荒井 マモル>

 

 

 

 

 

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