【 開業準備の仕方はどうする!? 05 】
□資金の調達方法は??
前回に述べた目安の工事費が安いと思われるか高いと思われるのかはその人その人の状況で変わってきますが、何にしても費用は掛かってきますのでその費用を準備しないと開業(経営)の道は遠いですね。
準備をする方法としていくつか手段はあるかと思います。
(CASE1) すべて自己資金で開業する
満額自己資金で開業できると返済のことを気にすることがないので気持ちの上で随分楽ですね。
それができれば本当に理想的と思います、しかし残念ながらその様な割合はかなり少ないですね。
やはり〇百万円~〇千万円かけて開業されますのでリスクも高いです。
事業で使うお金と生活費は当然別物ですから仮に自己資金があっても生活費にかかるお金は十分確保しつつ、余裕のあるお金を開業資金に当てることをお勧めします。
余裕のあるお金で足りない場合は迷うことなく融資を受けることをお勧めします。
また、自分自身で準備できるお金が心もとなく、身内から援助してもらうケースもかなり多いですね。
その場合も自己資金とみなされます。
注意点ですが、自分のお金でもタンス預金はNGです。
通帳に入っていないといくら自宅の金庫に大金があったとしてもみなされる査定額は0円ということになりますので十分注意してください。
また、いきなりまとまった金額が通帳にドーン!と入金があったとしても見せ金と判断されるケースもあり、毎月コツコツと少額貯めている人の方が、金融機関には信用がつきますので当然融資が受けやすくなりますのでそういったところにも注意して頂きたいと思います。
(CASE2) 自己資金を元に融資を受ける
融資は、主に“日本政策金融公庫”や“銀行”から融資を受けるのが一般的です。
日本政策金融公庫の場合は自己資金の(最大)10倍まで融資可能ですが、当然審査は必要ですし、このケースは極めて稀ですので一般には期待しない方が良いです。融資をお願いする場合当然書類の提出を求められます。
<求められる書類>
〇開業計画書(創業の動機・経営者の略歴・取り扱い商品・サービス・開業に必
要な資金計画書・収支計画書など)
〇身分証明書
〇印鑑証明
〇納税証明書
〇源泉徴収票
〇賃貸契約書
〇既存借入返済明細書
〇物件資料
〇店舗平面図
〇内装工事等見積書
〇備品見積書
〇※保証人関係書類(状況による)
などなど。。。
そういった書類を揃えて提出して何事もなく審査が通れば晴れて融資の実行となりますが、注意点としては昨今大半の方が携帯電話などを持っておられると思いますが携帯電話等の引き落としなどが1円でも延滞(滞納)があると審査に引っかかったりします。
実際にたまたま引き落とし口座の残額が足らずたった1ヶ月引き落としができなかったことが理由で融資ができなかったケースもあります。
そういうところもお金を貸す側の金融機関は見るという事ですので、十分注意されてください。
直接金融機関に行って交渉できる方は良いですが、ここでも一つアドバイス。
面談で色々なことを聞かれますので、馬鹿正直に答えると返ってマイナスの印象を与えることもあります。
その際は融資希望額より減額された金額を提示されることも少なくありません。
そうなると何にいくら使うといった計画をまた見直すこととなりますのでその辺も考えておきましょう。
(CASE3) 資金調達会社に相談する
よくある他の相談窓口は資金調達の民間会社があります。
直接金融機関に相談に行くと色々と書類作成など時間をたくさん使うことが予想されます。
資金調達の会社に相談するメリットとしては、本人の代わりに各金融機関とオーナー様に有利に働く様に資金調達の代行をしてもらえます。
(金融機関と最終面談はあります)
計画書などは自身で立てる必要がありますが、適切なアドバイスも受けられ書類作成のお手伝いもお願いできるので、“時間”ができるという事です。
お金のプロに相談できるのは開業した後も大きな後ろ盾の役割にもなります。
もちろん成功報酬などは発生しますが、その金額と時間を比べてみるとお願いするメリットは十分あります。
空いた時間で、今後の計画をじっくりと立てたり制作物の準備に当てたり様々ですね。