店舗デザインにおける生成AIの活用研究
AIを上手く活用できるよう準備することが大切
時代の流れとして過去を振り返るところからお話を始めたいと思います。
◾️1990年代〜 モノ売りの時代(モノを作れば売れる時代)
◾️2000年代〜 コト売りの時代(モノが充実してきた時にモノを使って「コト」(行為)を提案して売る時代)
◾️2010年代〜 ココロ売りの時代(モノやコトが飽和状態となり、ココロを満たす事を消費者に訴える時代)
◾️2020年代〜 AIの時代 AIが発達していく時代。
人間(アナログ)とAI(デジタル)が融合していく時代に、人が減り人間が機械を使う時代からロボットが社会進出。
その後人体とコンピューターが融合していく時代が加速化。
アナログからAIの時代の流れで、今まさに時代の転換期を迎えています。
人間にもチップを入れてヒューマノイド化が既に始まっている現実もあります。
チャットGPTなどの生成AIが急加速して、もう止められないという時代に突入している中で、ご自身のビジネスにおいてAIをどの様に活用するか!?を、考ることもあるのではないでしょうか。
AIを上手く活用できるよう準備することが大切だと感じます。
今回は、弊社の店舗デザイン・内装デザインの分野において、生成AIの活用方法を探ってみようと思い、実験的にイメージ画像をAIで作成してみましたのでご紹介します。
改装イメージを生成AIに作らせたらどうなるか
まず、弊社、リードクリエーション、ミーティングルームの改装イメージを生成AIに作らせたらどうなるかをやってみました。
生成AIを作る際には、まずベースになる画像を読み込ませて、どんな風に改装したいかのプロンプト入力(文字入力)をしていきます。※文字入力の事を「プロンプト入力」と言います。
まずベースになる画像がこちらです。
この画像に下記のプロンプトを入力してみました。
- 天井は白
- 照明をモダン
- テーブルを白
- 壁に白い棚
- 床はタイル調
- 椅子は木製
- テレビは壁掛け
プロンプト入力後約1分程度でAIが作った画像がこちらです。
最大4パターン作成してくれます。
いかがでしょうか?
プロンプト(文字入力)が反映されていない箇所がありますが、そのような箇所は部分的に修正する事ができます。
今回は、部分的な修正はしていませんが、修正を繰り返すことによりイメージに近づける事が可能となります。
1日に最大100イメージまで作成可能です。
このように、予想以上にクオリティの高いものを作ってくれると感じます。
自分でこのクオリティのものを4パターン作成するとなると、恐らく一日がかり、もしかしたら、2〜3日がかりでしょう。
そのくらい難しい内容が、ものの1分程度で出来上がります。
改装イメージを生成AIに作らせたらどうなるか〜店舗改装編
次に、こちらは既存のバーの店舗ですが、もしも店舗改装したら…という設定で、生成AIにイメージ画像を作ってもらいました。
元画像がこちらです。
プロンプト入力はこちらになります。
- バー
- カウンター位置はそのまま
- 暗いイメージ
- カウンター上は吊戸棚
- 床はモルタル調
そして生成AIが作った画像がこちらです。
こちらも、プロンプトを入力して修正をどんどんかけていけば、AIが「学習」し、時間が経つにつれて、より自分が思う理想のイメージに近づいていくのかと思います。
AIを育てていくイメージでしょうか。
それにしてもクオリティが高いので、十分活用可能な画像かと思います。
もっとうまくプロンプト入力ができ、もっと上手く活用できれば、内装業界的に時短ができて、残業を少なくする可能性は十分に秘めていると感じます。
但し、AIは過去データを上手く活用して「まとめる作業」は得意ですが、未来を創造する力は、まだ人間の方が長けていると私は思います。
人間が考える力は充分活用できる。
そして、今現在、人対人での商談や取引というのは当たり前ですので、生身の人間が考える事や人の温かみなどは改めて実感できるのではないかと考えます。
とは言え、生成AIの上手い活用の仕方を研究していくことも、もちろん重要で、引き続き取り組んでいきたいと考えております。
みなさんの業界はいかがでしょうか?
<荒井 マモル>