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店舗内装工事〜ミスを繰り返さないための備忘録【2022.11】

直近を振り返ると慌ただしい9月、10月でした。

元々、この時期に予定していた店舗物件と予定がずれ込んで、この時期になってしまった物件、また、年末頃と思っていた物件の前倒しなどなど、複数の店舗工事が同時期に重なってしまいました。

その他にも、年末にかけての物件の打合せや進行もあり、毎日、多忙を極めた日々を過ごしておりました。

それぞれの物件に対して、個々に抜かりのないよう、一生懸命対応していたつもりでしたが、私たちの「チェック不足」による施工ミスで、お客様より「お叱り」のお言葉をいただくことになってしまいました。

 

今後、同じようなミスを繰り返さない為にも、備忘録としてブログに記しておきたいと思います。

 

施工ミスが重なり、お客様に大変なお叱りを受けてしまいました。

弊社のお客様は、「これからお店を開業しよう!」という、志(こころざし)高い個人オーナー様が数多くいらっしゃいます。

私たちリード・クリエーションのミッションは、そのような、志(こころざし)高い個人オーナーの方々が考える「理想」に、限りなく近づけた「お店づくり」を提供することです。

 

具体的には、ご予算に応じて、店舗オーナー様が「来店されるお客様」のことを考えた内装仕上げや、希望される機能的な設備等を実現したりします。

お打合せの最初の段階で、店舗イメージの方向性やご希望のお話を詳しく聞いていく作業を行いますが、近年は、やはり「ネット検索」等で色々と店舗イメージをご覧になられて、「理想のお店」を膨らませておられます。

その過程で、ご自分のお店に対するイメージを絞り込んでいき、「理想のお店」の雰囲気に近づけるよう、オリジナルデザインでプランを作成していきます。

そのようにして、一つずつ丁寧に、オーナー様と一緒にお店の空間をつくっていきます。

 

「理想のお店」に近づけるため、試行錯誤を繰り返し、図面やイメージパース等の紙焼きベースで最終決定しますが、店舗オーナー様はその段階で、胸を踊らせ、工事が始まるのを今か今かと待たれています。

そして、いよいよ工事がスタートし、それからは「完成の日」まで、首を長くしてドキドキわくわくしながら待っておられるものと感じています。

ですので、私たちは一日でも早くお引渡しができるよう、極力無駄のない工程を組み、計画通りに作業が進むように取り組んでいます。

「理想」を具現化するために、デザインプランでは、最新の材料情報やデザイン、各所設備の情報収集などで、各々専門業者の担当者との打合せや、時にはメーカー様のショールームに直接出向いたり、より現実的に想像いただくためのサンプル品を入手したり…

 

施工面に関しては、最終決定した店舗デザインプランに忠実に再現する事が「最大の使命(ミッション)」となります。

それは、お店の空間全体の印象的な部分から、細部の細かい納まりの部分に至るまで、「完璧」に仕上げることを常に意識し実践しています。

施工現場では、店舗工事前に職人と打合せを蜜に行い、図面通り、デザイン通りに納められるよう細心の注意、確認作業を行ったりしています。

お陰様で、若干のミスはありますが、これまで数多くのお客様にご満足頂き「ありがとうございました」という、温かいお言葉を頂いて参りました。

この「温かいお言葉」こそ、私たちの無数の努力が報われる瞬間です。

 

しかし、今回、施工ミスが重なり、お客様に大変なお叱りを受けてしまいました。

大変なご迷惑をおかけしてしまい、スタッフ一同、猛省をしているところです。

今回ご迷惑をお掛けした内容をブログに記して、私たち自身の今後の教訓として活かしていきたいと思います。

 

 

ミス1:壁面クロス(壁紙)入隅(いりすみ)の納め方が不十分。(壁紙に穴?キズができている)

入隅(いりすみ)とは、壁や板などの2つの面が出会うところの内側のへこんだ部分のこと。

お引き渡し後、壁面クロスの入隅箇所で穴が見つかりました。

これは完全にチェックミスです。

忙しい故にそこまで目が行き届かなかった…というのは、苦しい言い訳です。

(既に補修済です。)

 

 

ミス2:施工作業中にシンクにキズ <管理不行き届き>

シンク上に、混合水栓(ひとつの蛇口から、湯と水を混合して流することのできる水栓金具)がついている仕様になっており、壁から出ているアーム部分を何周か回して取り付けるのですが、シンクに養生をせずに取付作業を行ってしまっているのが原因です。

現場作業での「養生」は、基本中の基本なのですが、複数の箇所で各々の作業が同時進行で行われる混雑した施工現場では、見落としがちで初歩的ミス。

現場の職人さんが設置作業をする前に、「取付に注意するよう」、「養生するよう」ひと言、声を掛けていたら、恐らく防げていたであろう傷。

忙しさ故に、その「ひと言」が掛けられなかった…

苦しい言い訳です。<管理不行き届き>

(後日、シンクを新品に取替えました)

 

 

ミス3:コロナによる中国の生産工場稼働停止で受水槽が間に合わない!

受水槽一体形加圧給水ポンプ

今回の美容室工事で、画像のような受水槽を設置する予定でした。

世界的な半導体不足で「品薄」という事は、以前から聞いていましたので、今回は納期を考慮して、着工の約2ヶ月前に発注をかけていました。

(通常1ヶ月〜2ヶ月納期程度の認識)

 

ところが、発注している業者さんから、

「受水槽が、コロナによる中国メーカーの工場稼働停止の影響で入荷できません!メーカーからの納期回答が約半年から1年と言ってきています!」

と、着工直前に連絡が飛び込んできました。

 

“は? 今頃、何で?”

各方面に、大慌てで、手当たり次第問合せしましたが、なかなか手配つかず、とうとう着工日を迎えてしまいました。

右往左往した後、結果、受水槽は未設置のままで、一旦お引渡しを終え、後日(オープン日の夜)に設置することになりました。

(とある厨房機器会社の方が探してくれて、感謝感謝です)

 

中国工場の稼働停止で品薄状態など、設備メーカーが関与していることで、どうしようもない事は十分承知はしています。

しかし、オーナー様目線で考えれば、引渡しまでに間に合っていないのは事実、しかも、美容室にとって12月はかき入れ時!

 

オープンして直ぐに受水槽を設置予定ですので、何とか営業に支障がないようにギリギリで対応できましたが、やはり、引渡し時には「いかなる理由」も関係なく、間に合わせることが私たちの使命。

そこまで予測しきれなかった、私たちの力不足と言わざるを得ません。

大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。

 

店舗オーナー様には、大変申し訳ない気持ちで一杯ですが、この失敗を忘れずに、教訓として次の現場に活かしていけるようスタッフと共有したところです。

そして、既にこの様な事に関しての改善策も打ちました。

 

 

今後は、独立開業を志す方々に向けて、今回の反省を活かし、デザイン面と施工面の更なる「品質向上」を目指して、私たちリード・クリエーションは全力で取組んでいきます。

内部的に悪い事が続いたりすると、落ち込んだりする事もありますが、店舗開業のお客様が待っている限り、直ぐに立ち上がって前を向いて進むことです。

つまずいた分、倍にして取り返せるよう、コケて地面に手をついた時、落ちてた棒を拾って素早く起き上がるように、反省を踏まえ、前方に障害物や行き止まりになっていないか?など、事前確認を行い、より良い店舗空間を提供できる様に取組むのみです。

 

今よりもステージを1つ上げていくよう努めます。

コケても、ただでは起き上がらない精神を持って…

 

 

 

 

 

 

 

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