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荒井 マモル

「Angel’s Kitchen」店舗開業ストーリー〜オープンまでの七転八起

2021年1月25日に福岡市中央区舞鶴に、フィリピン家庭料理のお店〝Angel’s Kitchen〟(エンジェルスキッチン)が開業しました。

無事オープンする事ができましたが、店舗開業に至るまでには「七転八起」…

ちょっとした苦労話しがありましたのでご紹介します。

 

偶然ではない、様々な人たちを介した店舗開業オーナー様とのありがたい『ご縁』〜初対面

2020年の秋から冬に移ろう季節の頃に、私たちリードクリエーションがいつもお世話になっている不動産仲介会社の(株)ミサキメディアクリエーションの佐田さんから一本の電話がありました。

(佐田さん)「新規のお客様で飲食店を出店されたい方がいらっしゃるのでご紹介したい。元々フィリピン出身の方ですが既に日本国籍を取得されています。日本語も普通にお話しできる方です」

その話を聞いた時、内心不安でいっぱいになりました。

なぜならば、過去に海外(特に中国の方や韓国の方)の出店のお話があったのですが、おそらく私の記憶では5戦5敗の結果でして…

そういった理由もあり、初対面の際は相当な気構えをしていましたが、折角の佐田さんのご紹介でもあるので、気持ちを切り替えて「私たちができる精一杯の対応を心がけよう!」と言う思いが強くありました。

 

店舗オーナー様との初対面の日、弊社に来られて、最初のご挨拶から始まりお話を進める中で、「この方は今までの外国籍の方とは何かちょっと違う」と感じました。

腰も低く、丁寧で、どことなく日本人より日本人っぽく、何よりも「お店を持つ夢」をしっかりと持たれていて、その夢に向けて「前進しよう」という気概を感じます。

そして、私がもっとも感心したのは「ご自分の利益ばかりではなく、周りの利益を考えている」ことでした。

 

弊社には佐田さんからの紹介でご相談に来られたオーナー様ですが、佐田さんも株式会社イオスコーポレーションの森さんという方からの紹介だったそうで、当初はオーナー様のご自宅を建てられた住宅販売会社の森さんに相談、店舗・テナント関係なので、森さんがご縁のある佐田さんに連絡。

その後弊社にたどり着いたという経緯です。

本当に〝ご縁〟という言葉を使いたくなります。

ご縁を頂き有難うございます。

森さん、佐田さんのおかげ様です。

 

 

店舗・テナント物件探し〜内覧〜仮決定〜突然のキャンセル!ちゃぶ台返し!

最初の初顔合わせ・お打合せの際、既に候補となる店舗・テナント物件がありましたので、早速テナントの内覧をオーナー様と同行します。

候補の店舗物件は、オーナー様のご希望に添う物件でしたのでスムーズに決定され、大家さんとの本契約の前に店舗デザインプランの準備が進みます。

物件の契約と並行して店舗デザインのプランを進め、内装工事等のお見積り作成など着々と準備を進めます。

オーナー様には、その期間に弊社で行なっている勉強会「店舗開業塾」の参加もして頂きました。

 

概ね3週間から4週間程で、店舗デザインのプランや工事金額もまとまり、資金計画、融資申込の面談日程も決まり、いざテナント契約へという段階まできました。

ところが、店舗物件の大家さん側から、「この物件はやっぱり貸さない!」と一方的な通達。

「えーーーーまじ?」「なぜ?」

大家さんの突然の「手のひら返し」「ちゃぶ台返し」に一同「唖然」とする他ありませんでした。

今まで進めてきた事が水の泡となった瞬間です。

 

不動産仲介会社経由で再度交渉してみましたが、改めて正式にお断りの返事がきてしまいました。

 

これは…もう、オーナー様には、なんと言葉を掛けていいのか…

内心 アタフタ状態です。

 

直ぐに出店するオーナー様と連絡をとり「作戦会議しましょう!」

とお声がけして、来社された際、

(私)「とにかく前向きに考えましょう! きっと『もっといい物件があるからそちらを選択しなさい』という神様のお告げです。良い意味で、災難が降りかかってきたらそれを上回る様に考えて行動したらいいですよ!」

という、最後は神頼みというか…なんとも説得力に欠ける身勝手な言葉を掛けるのが精一杯でした。

 

しかし、オーナーは、そんな月並みな言葉を本当に真正面から受け止め、とにかく前向きに明るく振る舞う姿に、私は感動すら覚えました。

苦難に出会った時の自らの応対がこのオーナーの幸運を引き寄せていると感じました。

店舗経営をするにはそのくらいのメンタルの強さは必要ですね。

私も見習いたいと思います…

 

時を待たずして不動産会社の佐田さんから新しいテナント情報も上がってきて、再度内覧に行った先が今回オープンした舞鶴のお店です。

その時既に1月25日店舗オープンの日程を決めていて、店舗オープンまで残り60日くらいの時期でした。

 

通常、店舗デザインプラン作成から店舗オープンまで90日くらいの目安で進行するのですが、店舗デザインプラン・施工見積り、融資、物件契約の事等々、課題山積です!

リード・クリエーションスタッフも全員協力体制で大急ぎで進行します!

オーナー様とも、随時連絡を取り合い打合せを進め、どうにか予定通りの着工が見えてきました。

 

 

いよいよ店舗工事着工!そして想定外のトラブル発生!

下の写真は、着工前のテナントの内装の写真です。

以前の店舗は和風の居酒屋さんだったようで、小上がり席は掘りごたつのテーブル席になっています。

今回の店舗デザインプランでは、この小上がり席の床を全部壊して(土間から50㎝上がっている床を壊します)、土間の状態にしてテーブルを配置し客席数を多くとる予定です。

以前の店舗は和風の居酒屋さんだったようです。

 

 

解体工事作業中

 

と、ここで緊急事態発生!!

上の写真の様に、以前の店舗内装の解体を順調に進めていっていましたが、突如予定していなかったコンクリートの塊が出現!

 

その画像がこちら

 

このコンクリートの塊が、どうしても取り除くことが出来ない!

奥行き約1mくらいのモルタルで、恐らく配管等が走っている可能性あり、取り除くのに結構な工事が発生して、もちろんお金は掛かるわ、時間も掛かるわで、とても1月25日の店舗オープンに間に合わなくなります。

 

そこで、予定になかった「床上げをして納める」プランを考案し設計変更。

オーナー様へ連絡、その旨を丁寧にお伝えするとオーナー様も即決していただき承諾を得ることができました。

そして、床上げ工事の段取りへ。

もちろん店舗工事の工程も組み直しです。

しかし、こんな時こそ「慌てず、焦らず」を信条に、なんとかこの状況を乗り越えることができました。

 

改めて、急遽ご提案した「床を上げて納める」プラン変更を、決断、快諾してくださったオーナー様には心より感謝です。

 

そして完成した仕上がり写真がこちらになります。

手前のナチュラルな床の部分が予定変更して床上げしたエリアになります。

 

結果論になってしまいますが、「床上げ」したことで奥のカウンター席と床がフラットになり、トータルの内装仕上げ上良かったのではないかと思います。

Angel’s Kitchen(エンジェルスキッチン)の店舗竣工画像

 

 

突如降りかかる障害などは、乗り越える為にあって、「困難にはそれと相応かそれ以上の種子が含まれる」という、私が昔から好きな言葉がぴったりとハマる店舗工事現場となりました。

 

このお店はフィリピン料理のお店で、一押しメニューは〝スペアリブ〟です。

お近くにお越しの際は、ぜひ絶品のスペアリブなど美味しいフィリピン家庭料理をご賞味ください。

 

 

Angel’s Kitchen(エンジェルスキッチン)

福岡市中央区舞鶴1丁目3-31-104

TEL   092-401-0677

 

<荒井 マモル>

 

 

 

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