【hair&spa Pani Pani(パニパニ)】〜美容室開業までの軌跡〜
店舗開業時のテナント物件探し!出会いは突然に!
今回の案件紹介は、『「これから美容室を開業したい!」と思っているけど、何から始めたらいいのかわからない?』
と、お悩みでご連絡をいただいた案件です。
hair&spa PaniPaniのオーナーも、最初は「気になるテナント物件を見つけたけど、どーなのかぁ…」、「何から手をつけていいのやら…」的な感じのお電話からでした。
早速、お会いしてお話しを伺い、一旦リードクリエーション主催の「店舗開業塾」(開業についての勉強会)に参加していただくことになりました。
店舗開業塾では「開業を決意したら、まずやること」を中心にお話ししています。
「開業前にやっておくべきこと」、「開業費用のこと」、「物件探しで注意する点」、「開業後に繁盛店が何をやっているか!」などなど、店舗づくり35年以上の実績と経験によるノウハウを詳しくお話しします。
結局、冒頭のPaniPaniオーナーが気になっていたテナント物件はパスすることになり、テナント物件探しからのお手伝いとなりました。
今回の美容室案件は、オーナーお一人で運営されていく予定なので、テナントの広さは10坪以内で探します。
最近は、小さいテナント物件がなかなか出てきにくい状況で、ご希望の広さでヒットする物件を探すには、なかなか苦労するのが実情です。
希望の出店エリアは大野城市周辺で、範囲を広げて再三探していましたが、やっぱり見つかりませんでした。
なかなか物件が定まらない中で約1ヶ月たったある日、オーナーから電話があり、
「大野城の眼鏡市場さんの敷地に6坪(19.8㎡)のテナント物件があって、〝テナント募集中〟の張り紙が貼っています」
との情報でした。
早速、内覧の日取りを決め伺いました。
場所は、国道3号線沿いで大手スーパーの向かい。
眼鏡店の駐車場兼用でテナントには2台分駐車スペース有り。
店内は「6坪」と狭さは否めませんが、オーナーのご希望に添う丁度良い感じの美容室をつくれそうな雰囲気を感じました。
テナント物件との出会いは「タイミング」と「縁」
テナント物件との出会いはタイミングとご縁です。
物件に関して助言を求められた場合、私は以下の点を重視してお応えしています。
設備として、
①美容室、飲食店などは給排水設備がどの程度テナント区画内に整っているか?
②電灯動力などの容量が足りそうかどうか?
③空調設備(給換気含む)の設置が容易に施工可能かどうか?
④設備配管が施工可能かどうか?
立地として、
⑤一般客の集客ができそうか?
⑥看板がどの場所に、どの程度(サイズや仕様等)出せるのか?
などを重視します。
お得意様は少々立地条件が悪くても、オーナーとの「関係性」で来店される確率は高いですが、一般のお客様だとそうはいきませんからね。
そして最後に、私が長年店舗づくりに携わってきた「勘」に頼ります。
私の「勘」とは、テナント内に入った瞬間の〝空気感〟です。
空気が滞り「どんよりした雰囲気」を感じた時はNG。
一方、空気がながれ「爽やかな雰囲気」を感じた時はOK!
(霊感などは何一つありませんので、本当に「感覚」だけです)
最終判断はもちろんオーナーが決めることですが、でも、何となくですが本当に感じるモノがあって、比較的当たるケースが多いですよ。
以上のようなことから、こちらの眼鏡市場さんの敷地物件は、立地が最高で、電気給排水、空調なども問題なく施工できる〝とても良い物件〟と判断しました。
PaniPaniオーナーに、その旨を伝え、自信を持ってお勧めしました。
まさに、出会いは突然に訪れます。
結果、この物件で前向きに話を進める方向で決定し、店舗デザインのラフプラン作成をスタートすることになりました。
【hair&spa Pani Pani(パニパニ)】〜美容室開業までの軌跡ー店舗内装工事編〜
狭そうで意外と広い!? 6坪狭小空間でできるゆとりの空間
現場確認後、ラフデザインプランを3案作成してお見せしました。
オーナーは、そのうちの1案を大変気に入ってくださり、デザインを頭の中に思い描き、店舗の想像を自分なりに膨らませていった、とのことでした。
そのプランをベースにブラッシュアップしていくことになり、施工のお見積りも同時進行で進めていきました。
数回の打合せを重ね、最終形のイメージパースがこちらです。
皆さんは、上のイメージパースを見た時に、6坪(19.8㎡ / 畳換算=12畳分)の空間をどう感じますか?
広く感じるでしょうか?
狭く感じるでしょうか?
店舗工事の着工前の何もない状態の際に、現場を見回すと、その空間が「狭く」感じることが多く、
「本当にここで大丈夫かな?」
「もう少し広い方が良いのでは?」
などと考える方がいらっしゃいます。
その後、店舗工事が進み、壁が立ったり、家具を設置したりすると、最初に感じた以上に空間の広さを感じることが多いようです。
このように店舗づくりなどの立体デザインを制作する場合、特にサイズ感などは感覚的な部分に頼る場面が多くあります。
実際に店舗が仕上がった時に、「想像と違った!」ということもしばしば見受けられ、そんな感覚の「ズレ」を解消するためにも「イメージパース」を作成してお見せします。
イメージパースは、平面図から想起した感覚的なイメージを、視覚的に確認し、矯正する役割があります。
今回もイメージパースを通して、想像の店舗内装をシミュレーションする中で、6坪の空間のゆとりを感じていただき、丁度良い居心地の空間であることが確認できました。
デザインの方向性が固まったところで、概算お見積りの作成、設計のご契約、図面作成、正式お見積り、工事契約と順調にすすみ、いよいよ内装工事着工となります。
<荒井 マモル>
【hair&spa Pani Pani(パニパニ)】〜美容室開業までの軌跡ー店舗内装工事編〜
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